Windows11をローカルアカウントで初期設定したいけど、どうすればいいのか分からない…そんな方のために、初心者でもわかる手順を画像入りでしっかり解説します。
この記事では、「Shift + F10」からの裏技コマンド入力「oobe\BypassNRO.cmd」まで、具体的な操作方法をやさしく紹介。
Microsoftアカウントを使わずにWindows11を使い始める方法が知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
最近のWindows 11では、Microsoftアカウントとの連携が以前よりも一層進んでおり、特にHomeエディションではローカルアカウントへの変更が難しく、Microsoftアカウントの使用が事実上必須となっている印象です。
現在はインターネット環境が前提となっているため、セットアップ方法についてはこちらページを見ながら進めてみてください>>>
windows11をローカルアカウントで初期設定する方法
windows11をローカルアカウントで初期設定する方法について解説します。
それでは、ひとつずつ見ていきましょう~!
①ローカルアカウントとは何か
ローカルアカウントというのは、パソコン本体の中だけで完結するユーザーアカウントのことです。
つまり、インターネットに接続しなくても使える、自分専用のアカウントですね。
たとえば、昔のWindows 7や8のときに使っていた「ユーザー名+パスワード」だけのログインって覚えてますか?あれがまさにローカルアカウントです。
インターネットやMicrosoftのサービスにサインインする必要がないので、すぐに使い始めたい方や、ネット環境がない場所でも問題なく使えるのがメリットです。
「シンプルに使いたい!」「ネットに縛られたくない!」って人にはピッタリですよ~。
②マイクロソフトアカウントとの違い
マイクロソフトアカウントとの最大の違いは「同期できるかどうか」です。
マイクロソフトアカウントでは、OneDrive、Office、メール、パスワードなど、いろんな設定がクラウドと自動で同期されます。
でもローカルアカウントは、完全にオフラインの設定なので、そういった連携はありません。
たとえば、同じマイクロソフトアカウントで別のPCにログインすれば、前の設定やアプリがそのまま引き継がれたりしますが、ローカルアカウントでは毎回イチから自分で設定する感じです。
便利さを取るか、シンプルさ・安心感を取るかって感じですね。
③ローカルアカウントでの設定が求められる場面
実際にローカルアカウントを選ぶ人って、意外と多いんですよ。
たとえば、こんなシーンではローカルアカウントが重宝されます:
- パソコンの初期設定を誰かに頼まれたとき(親や友人など)
- Microsoftのアカウントが分からない・作れないという人
- セキュリティやプライバシーを重視している人
- ネットに接続できない場所で使う場合
特にシニア世代の方とかは、Microsoftアカウントの意味がよく分からないまま登録してしまって、あとで混乱するパターンが多いです。
なので、最初はローカルアカウントでセットアップして、あとから必要に応じてマイクロソフトアカウントを追加する、っていう使い方もアリなんですよ。
④Home版とPro版の違い
実は、Windows11では「Home版」と「Pro版」でローカルアカウントの設定可否に違いがあります。
Pro版では、最初の初期設定画面で「ローカルアカウントで続行」が表示されることも多いですが、Home版では強制的にMicrosoftアカウントの入力を求められます。
これが地味に困るポイントで、Home版を使っている方は「Shift + F10 → oobe\\BypassNRO.cmd」を入力しないと、ローカルアカウントの選択肢が出てこないんですよ。
そのため、Pro版は少し設定がラクな一方で、Home版はちょっと工夫しないといけないんです。
この違いは、意外と知られていないので要注意ですよ~!
windows11ローカルアカウント初期設定の手順7ステップ
windows11ローカルアカウント初期設定の手順7ステップについて解説します。
- ①PCの電源を入れる前の準備
- ②Shift + F10でコマンドプロンプトを起動
- ③oobe\\BypassNRO.cmdのコマンドを実行
- ④ネットワークに接続しないを選ぶ
- ⑤ライセンス同意とユーザー名設定
- ⑥パスワードとセキュリティ質問の設定
- ⑦プライバシー設定とセットアップ完了
このステップを順番に進めれば、誰でもローカルアカウントでWindows11をセットアップできますよ~。
①PCの電源を入れる前の準備
まずは超基本ですが、パソコンの準備をしっかりしておきましょう。
ノートパソコンなら電源ボタンを押すだけですが、デスクトップPCの場合は「電源コードの接続」+「モニター接続」も忘れずに。
そして、初期設定中は絶対に電源を切らないでくださいね。インストールが途中で止まると、OSが起動しなくなるリスクもあるんです。
あと、もしWi-Fiが自動でつながってしまう設定の場合は、できればLANケーブルを抜いたり、機内モードにしておくとスムーズです。
この時点では、ネットに接続しないのがコツですよ~。
②Shift + F10でコマンドプロンプトを起動
パソコンを起動して、最初の「国または地域はこれでよろしいですか?」という画面が出たら…そこでいきなり手を止めます!

マウスで「はい」をクリックせずに、キーボードの「Shift + F10」を同時に押してください。
ノートパソコンだと、「Shift + Fn + F10」のパターンもあります。

うまくいくと、黒い背景に白い文字の「コマンドプロンプト」画面が表示されます。

このステップができれば、あとは安心!裏技ステップに入っていきますよ~。
③oobe\BypassNRO.cmdのコマンドを実行
さて、ここがローカルアカウント設定最大の山場です!
表示されたコマンドプロンプトの画面に、次のコマンドを入力してください:
oobe\BypassNRO.cmd

この「oobe」は小文字のオーです(数字のゼロではないので注意!)
半角英数字で正しく入力したら「Enter」キーを押します。
「お待ちください」の表示が出てパソコンは再起動します。

すると自動的にPCが再起動して、最初の設定画面に戻ります。
この作業によって、Microsoftアカウント必須のチェックをスキップできるようになるんです。
④ネットワークに接続しないを選ぶ
PCが再起動したら、また「国または地域はこれでよろしいですか?」の画面が出ます。

ここでは普通に「はい」で進んでOKです。
「これは正しいキーボードレイアウトまたは入力方式ですか」の画面では「はい」をクリックします。

次に出てくるのがネットワーク接続の画面ですね。
ここで重要なのが、右下に出てくる「インターネットに接続していません」を選択すること。

さらに、「今すぐ接続して・・・・」と出ますので「制限された設定で続行」のそちらもクリックします。

この2つの選択をすることで、オンラインアカウントを使わずにセットアップが進められるんですよ。
初期設定が終わって改めてインターネットには接続するので、この段階では接続はしません。
⑤ライセンス同意とユーザー名設定
ここからはアカウント情報の設定になります。
まず「ライセンスに同意しますか?」の画面で「同意」をクリック。

その後に「このデバイスを使うのはだれですか?」という画面が表示されます。
ここで任意のユーザー名(半角英数字)を入力します。
例えば「taro」や「mainuser」など、自分が分かりやすい名前にしておきましょう。
あとで変更もできるので、気軽に入力してくださいね。

⑥パスワードとセキュリティ質問の設定
ユーザー名を入力したら、次はパスワード設定です。
このパスワードは、今後Windowsにログインするたびに使うものです。
パスワードが不要なら空欄でもOKですが、セキュリティを考えると最低限設定しておくのが安心ですね。

「次へ」を押すと、セキュリティ質問の画面に進みます。

ここでは6つの質問から3つ選んで答えを設定します:
- 初めて飼ったペットの名前
- 子どもの頃のニックネーム
- 初めて通った学校の名前 など
この質問と答えは後でパスワードを忘れたときに使うので、ちゃんとメモしておきましょう!
個人的には、スマホのメモアプリに保存するのがオススメですよ~。
⑦プライバシー設定とセットアップ完了
いよいよ最後の仕上げです!
「プライバシー設定」の画面では、初期設定のままで「同意」をクリックして進めばOK。

その後、「こんにちは」「準備しています」という画面が順番に表示されます。

このタイミングで自動的に設定が進み、数分待つとデスクトップ画面が立ち上がります。

ここまでで、大体20〜30分ほどあれば完了すると思います。
お疲れさまでした!これでWindows11をローカルアカウントで使えるようになりましたね~。
windows11初期設定後のネット接続とWi-Fi設定
windows11初期設定後のネット接続とWi-Fi設定について解説します。
ここからは、ローカルアカウントの初期設定を終えたあと、ネットにどう接続するかを解説しますよ~!
①SSIDと暗号化キーの確認方法
まずは、ご自宅のWi-Fi情報を確認しておきましょう。
必要なのは「SSID(ネットワーク名)」と「暗号化キー(Wi-Fiのパスワード)」です。
たいていの場合、これらは無線ルーターの本体側面や底面にシールで貼られています。

例えば、BUFFALOやNEC、ELECOMなどのルーターだとこんな感じ👇
情報 | 記載例 |
---|---|
SSID(2.4GHz) | Buffalo-XXXXXX |
SSID(5GHz) | Buffalo-A-XXXXXX |
暗号化キー(Key) | abcdef123456 |
これをメモしておくか、スマホで写真を撮っておくのがおすすめですよ~。
ちなみに、5GHzの方が速度は速いけど、壁に弱いです。安定性重視なら2.4GHzも選択肢です。
②ネットワーク一覧からWi-Fiを選ぶ
Windowsの画面右下にある「地球儀のアイコン」または「Wi-Fiアイコン」をクリックします。

すると、接続可能なネットワークの一覧が表示されます。

その中から、さきほど確認したSSID(Buffalo〜など)を探してクリックしてください。
「自動的に接続する」にチェックが入っていることを確認して「接続」ボタンを押します。

ここで正しいSSIDを選ばないと、まったく関係ないWi-Fiに接続しちゃうので注意してくださいね!
おうちのルーター名が分からないときは、近くにいる家族にも確認しておきましょう。
③パスワード入力で接続する
SSIDを選んだら、次に「ネットワークセキュリティキーの入力」を求められます。
ここに、先ほどメモした暗号化キー(Key)を正確に入力しましょう。

英数字の大小は区別されるので、入力ミスがないよう注意です。
たとえば「abcdef123456」のような形式で、記号が含まれる場合もあります。
入力が完了したら「次へ」をクリック。
正常に接続されると、「接続済み・セキュリティ保護あり」と表示されます。

これでWi-Fi接続は完了です!
④接続後のインターネット確認
パソコンの右下のアイコンが地球儀から扇型に変わったのでインターネットに接続した状態です。

Wi-Fiに接続できたら、実際にインターネットにアクセスできるか確認してみましょう。
ChromeやEdgeを開いて、「Yahoo」や「Google」にアクセスしてみてください。
問題なくページが表示されればOKです!
念のため、YouTubeなどの動画サイトを開いてスムーズに再生できるかもチェックすると安心ですよ。
「あれ?ネットがつながらない?」ってときは、再度SSIDやパスワードを確認してみましょう。
それでもダメなら、ルーターの電源を一度切って再起動してみるのも有効です。
ここまでできたら、Windows11のローカルアカウント設定&ネット接続はバッチリです!
ローカルアカウント設定のメリットと注意点
ローカルアカウント設定のメリットと注意点について解説します。
ローカルアカウントには実はたくさんの魅力があるんです!順番に紹介しますね。
①初期設定が簡単で早い
ローカルアカウントの最大のメリットは、なんといっても「セットアップが早い」こと。
Microsoftアカウントでの設定だと、メールアドレスやパスワードの入力、2段階認証の設定など…結構な手間がかかりますよね。
でも、ローカルアカウントなら必要なのは「ユーザー名」と「パスワード」だけ。
セキュリティ質問を入れても、10分もあればセットアップが終わります。
初めてパソコンを使う人や、シンプルに使いたい人にはすごく向いてるんですよ。
②アカウント作成時の手間が少ない
ローカルアカウントなら、メールアドレスや電話番号などの個人情報を入力する必要がありません。
これって、個人情報をなるべく入力したくない人にとってはかなりの安心ポイントですよね。
Microsoftアカウントって、意外と登録やログインでトラブルが多いんです。
「パスワードが違う」「セキュリティコードが届かない」「ロックされた」など、初心者だとそこでつまずきがち。
ローカルアカウントなら、そういうトラブルに巻き込まれる心配がグンと減りますよ~。
③ネット未接続でも使える
ローカルアカウントの良さは、オフラインでも使えること。
インターネットに接続していなくても、パソコンとしての基本的な作業(Word、Excel、PDFの閲覧など)は問題なくできます。
たとえば、出先やネット環境が不安定な場所でも安心して使えるんです。
セキュリティ面でも、ネットと切り離して使えるのは大きな安心材料。
子ども用の学習用PCや、社外秘資料を見るだけの用途などにも最適ですよ~!
④後からMicrosoftアカウントに切り替え可能
「ローカルアカウントにしちゃったけど、やっぱりMicrosoftアカウントで使いたい…」
安心してください、あとからいつでも切り替えできます。
スタートメニュー → 設定 → アカウント → ユーザー情報 → 「Microsoftアカウントでサインインに切り替える」からOK。
逆に、Microsoftアカウントからローカルアカウントに戻すこともできます。
なので、最初はローカルアカウントで始めて、自分の使い方に合ってきたら柔軟に変更できるってのが便利なんです。
「とりあえず簡単に始めて、必要ならあとで変更」っていうスタイルが、初心者にもやさしいですよね!
ローカルアカウントで注意すべきデメリット4つ
ローカルアカウントで注意すべきデメリット4つについて解説します。
ローカルアカウントには便利な面がたくさんありますが、使っていくうえで「え、これ使えないの?」ってこともあるんですよ。
①一部機能が使えない
ローカルアカウントだと、Microsoftのクラウドサービスや連携機能が制限されます。
たとえば、「Windows Hello(顔認証・指紋認証)」や「ファミリーセーフティ機能」など、一部の便利機能が使えないことがあるんです。
あと、「Find My Device(デバイスの場所を探す)」などのリモート管理系も非対応になりがち。
クラウドと連携するような便利機能を活かしたい方にとっては、ちょっと不便に感じるかもしれません。
「最初はローカルでいいけど、便利さも欲しいな」って場合は、Microsoftアカウントへの切り替えも視野に入れておくと良いですよ~。
②Microsoft Storeが使いづらい
Windows11でアプリをインストールする方法のひとつが「Microsoft Store」です。
でもローカルアカウントのままだと、アプリのダウンロードやアップデート時にMicrosoftアカウントのログインを求められることが多いんです。
これ、最初は意外とびっくりします。「なんでログインが必要なの!?」って思いますよね。
無料アプリでも一部はサインイン必須だったりするので、アプリ中心で使いたい人にとってはやや不便です。
ただし、Google ChromeやVLCなど、外部サイトからインストールできるソフトは問題なく使えますよ!
③OneDriveや同期機能が制限される
ローカルアカウントでは、Microsoftのクラウドサービス「OneDrive」が自動で使えません。
つまり、写真・ドキュメントなどの自動バックアップや、他のデバイスとの同期ができないんです。
例えば、スマホで撮った写真をPCに自動で取り込みたいとか、別のPCと設定を共通化したい場合には不向きなんですね。
これらのクラウド連携は、すべてMicrosoftアカウントがあってこその機能です。
ただし、あとからMicrosoftアカウントに切り替えれば利用可能になるので、「後でいいや」って方は気にしなくてOKです!
④今後サポート対象外になる可能性も?
これはちょっと未来の話になりますが、マイクロソフトは年々「Microsoftアカウントでの運用」を強化してきています。
Windows11 Homeエディションでは、ネット接続+アカウントログインがほぼ必須になっていますよね。
将来的には、ローカルアカウントでの新規設定やサポートが縮小される可能性もあります。
たとえば、アップデートのタイミングで「Microsoftアカウントへの移行」が求められるような仕様変更があっても不思議ではありません。
なので、今は使えるけど「今後もずっとローカルでいける」と思い込まず、柔軟に対応できる準備はしておきましょう。
とはいえ、現時点では問題なく使えるので、そこまで神経質にならなくても大丈夫ですよ~!
まとめ|windows11 ローカルアカウント 初期設定のコツを覚えよう
ローカルアカウント初期設定の重要ステップ |
---|
ローカルアカウントとは何か |
Shift + F10でコマンドプロンプトを起動 |
oobe\\BypassNRO.cmdのコマンドを実行 |
ネットワークに接続しないを選ぶ |
初期設定が簡単で早い |
windows11をローカルアカウントで初期設定する方法について、詳しく解説してきました。
コマンドプロンプトで「oobe\\BypassNRO.cmd」を使うことで、ネット接続なしでもスムーズにセットアップできるという裏ワザ的な方法、けっこう便利だったと思いませんか?
とくに「Microsoftアカウントがよくわからない」「とりあえずパソコンを使えるようにしたい」という方には、ローカルアカウントは本当におすすめです。
ただし、いくつかの機能が制限されたり、将来的にサポート対象から外れる可能性もあるので、そのあたりは状況に応じて柔軟に対応することが大事ですね。
今回ご紹介した手順を知っておくだけでも、困ったときにすごく役立ちます。
少しでも不安が減ったり、「やってみようかな」と思ってもらえたらうれしいです。
コメント
Windows11の初期設定を行っております。
ローカルアカウントを設定するために、shift+f10キーを押してコマンドプロンプトの画面が表示され文字が入力出来ました。
「インターネットに接続してません」をクリックして、次に「制限された設定で続行」をクリックすると、また「ネットワークに接続しましょう」の画面が出てきます。
画面の下に「インターネットに接続していません」と表示されているところをクリックしても反応しません。(クリック出来るように色がついていません)
次に進むことが出来ない状態です。
よろしくお願いします。
時庭伸夫さまへ
次に進めない状態でクリックも出来なくて、お困りのご様子で恐縮しています。
私もローカルアカウントでつまずいた1台がありましたが、
その時は「次へ」をクリックしてあるいは「エンターキー」で次に進めました、
そしてマイクロアカウントのネット接続で継続して成功しました。
無事出来ますように!
こちらの記事を参考にしてください。
https://saku2.com/win11-micro-account/
よろしくお願いします。